あまりの頭の痛さに、ドナルドのことはすっかり忘れていました。
私は、シェークを飲みながら、
姉に頭が痛いことと、あのビューティフル・ドリーマーという映画は何を言いたいのかを教えて欲しい。
と問いかけました。
姉とは6歳ほど離れているとはいえ、姉も当時は、小学6年生か中学1年生になりたてぐらいでしたので、やはりわからなかったのです。
覚えているのは、しきりに私が問いかけるので、いつものように、ヒステリックに怒られた、ぐらいでした。
そういうわけで、この映画が私にもたらしたものは、苛立ちと頭痛だけでした。
しかしながら、月日が経ち、私が大学1年のある日、それはやって来たのです。
(つづく…)
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