サークルの彼方へ

ゴールドクラス 5 いのちを感じ始める

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ゴールドクラスで起こる事は、人間性を超え始める、ということです。
そのために必要なありとあらゆることを経験していくのです。

その中のひとつとして、あなたはあらゆるものに”いのち”を感じ始めるようになる、ということです。

これがあなたに起これば、あなたは既に目覚めているはずです。

とりわけ木々や花といった自然に対しては、強烈に作用します。

”単なる木”を見ただけでも、もう胸が一杯になってしまうのです。

たとえば木々の揺れや花の存在感、そのバックグラウンドに存在しているものと、あなたはじかに共鳴していることを完全に感じるようになります。

これが起こると枯れ葉にさえ、あなたはそこに美を、いのちを直接感じるようになるのです。

このことが起こった時、私は今まで一体、何を見てきたんだろう?何も見てきてなかったんだ。と、はっきりとわかったのです。
自分がいかに盲目であったか?
それがはっきりとわかったのです。

このことが起こり、それが日常となった後、いろいろな人が花を見て、

「きれーねー。きれーだねー。」

とお互いの感想をわかちあっているのを聞いた時、

「この人たちは、美を、いのちを見ていないんだ。単にイメージを共有しあっているだけなんだ。綺麗という概念だけを生きているんだ」

ということが突如見えたのです。

私が分かる限り、これが視力を回復する、ということなんだと思います。

それまで、目覚めが起こるまで、アメージング・グレースという歌は、いい歌だな、ということは感じましたが、それ以上何も心を打ちませんでした。
しかし、これが起こった後、この歌が私にやって来たとき、、ここで述べられていることが、私の日々の状態そのものを描写していることに「あぁ」となったのです。

「かつては失ったものを、今は取り戻し、かつては盲目だったけれど、今はそれが見える」

そう。
かつては、盲目でした。
いのちに気づかなかったのですから。

けれども、目の曇りが落ち、見えるようになったとき、そこにあったのは、いのちでした。それは、いつもそうだったのです。それが私に見えなかったのは、自分が何者かを忘れ、心を常に閉ざし続け、しまいにそこに心があることさえ、忘れてしまっていたからなのです。

この歌は、私がそこに辿り着いたがゆえに、私のところにやって来て祝福してくれたのです。
私はこの時、またしても神がいかに働くのか?
それに心を完全に打たれ、胸がいっぱいになりました。
まさしく、恩寵を、とてつもないグレースを感じずにはいれませんでした。

このようにループが変わるのです。

これがゴールドクラスであなたに起こる決定的な変化の一つです。

あなたは、視力を回復するのです。

前回は、ゴールドクラスの段階において、あなたがあらゆるものにいのちを感じ始めることについて触れてきました。

そこでもし、あなたがまだこのような状態になっていなければ、

「では、どのようにして私はあらゆるものにいのちを感じ始めることができるのだろう?どうすればいいのだろう?何が必要なのだろう?」

と疑問に思うかもしれません。

では、一体、どのようにしてこのレベルに達する事ができるのか?

実は、私もわかりません。

なぜなら、私の場合、何の意図も企ても特定のやり方もなく、このような状態になってしまったからです。

私はなにも、「あらゆるものにいのちを感じよう」と思って日々を過ごしていたわけではないのです。

全ては、向こうからやって来たのです。

こう言ってしまうと、この状態とあなたとの間に、埋めがたい溝が生じてしまいます。
あなたには、何のとっかかりもなくなり、少なからず挫折感や自身の無能力さを感じ、なにもかもが無駄のように感じると思います。

これは、私にも辛いことです。
もっとはっきりとした確実なやり方、マニュアルのようなものでお教えできたなら、と思うのです。
ですが、そのようなものはありません。

なぜなら、一つだけが神の道ではないからです。
あらゆる道が神につながっており、唯一、というものはないからです。
唯一は、神(実在、あるいは実相、名称はなんでも構いません)だけであり、この場合の唯一は、いつの間にか分離を促すことにつながるからです。

またもしマニュアルがあるのなら、なぜブッダやイエス・キリストといったマスター達は完全なるマニュアルを残さなかったのか?
そこに気づかなければならいのです。

マニュアル、というものは、間違ったエゴのためのものなのです。
なぜなら、マニュアルというものを生み出している母体の意識は、不安と恐れだからです。
空気にマニュアルはありません。空気の母体は、愛です。

こうしてみれば、特定のやり方、というものの正体がよくわかるのではないでしょうか。

ただ、そうはいっても、何の手がかりもない、というのは当事者にとっては、非常にもやもやするものです。また、何の手がかりもないわけではありません。

ですので、ここでその手がかりともいえるものをみていこうと思います。

まず、このようなレベルは、目覚めた人なら誰でも経験していくはずのものだ、ということがいえます。

なぜなら、これは一時的な体験、というようなものではなく、本来の状態だからです。

以前、バーナデッド・ロバーツに関するテキストでは、彼女がした体験そのものを体験する事はない、と書きましたが、この状態ーあらゆるものにいのちそのものを見て、感じるーは、体験というよりむしろ、本来的な状態であると言えます。

※テキストについてはこちらをご覧ください。
バーナデッド・ロバーツの体験について

また、たしか彼女自身も、このような状態についての記述をしていたように思います。これは、本当にごく本来的な見え方、感じ方なのです。逆に言えば、いかに見ているようで、見ていないのか。
わからないのなら、いかにあなたが汚れているか?ということを示しているのです。(あなたは、汚れていることすら気づかないはずです)

ここでのひとつ注意点は、もしかしたらこの感じ方は、あなたがそうだと思っているものとは完全にレベルが違う、ということです。

繰り返しますが、私もびっくりしたからです。
このブゥーンというような振動とともに感じる共鳴する音のように自然を感じたことは、かつてありませんでした。

しかし、自然はいつもこうだったのです!!
私が見ないだけだったのです!!

私はそれまで、”花は美しいものだと知って、見ていました。”
しかし、目の曇りが落ちた後に見た花は、それまで私が知っていたものとは、全く違う存在だったのです。
この時、私はただ自分が概念を通して事象を見ていただけに過ぎなかったことを悟ったのです。

まったくいのちそのものに触れてはいなかったのです!

ですので、これがあなたに起これば、私が言っている事が身にしみてわかります。そして、アメージング・グレースの詞の本当の主旨がわかるでしょう。これを作詞した人も、同じ経験をしているのです。

さて。
ですので、これはまずあなたが通り抜けていく一つの状態であることをよく覚えておいてください。

そして、このような状態に至るための指標としてあげられることの一つは、お気づきのかたもいらっしゃるかもしれませんが、これが私に起こったのは、目覚めたあとだった、ということです。

ですので、まず最初の目覚めがあなたに起こらなければいけません。

では、この最初の目覚めが起こるにはどうしたらいいのでしょうか?

もちろん、そのような何かする方法論はありません。
なぜなら、目覚めとは身体の領域ではないからです。

すること、というのは、あまりにも行為志向であり、物性志向、体志向、個人志向です。

目覚めとは、することではないのです。
目覚めとは、起こる事であり、鍵は忘れてしまったあなたにはなく、神にあるのです。人間性の領域ではなく、霊性の領域にあるものです。

では、あなたは権限がないのだから、放置プレーでいいのか?
といえば、そうではないところが、また辛いところです。

あなたに求められている事は、自分なりの目的を持って突き進むことではなく(なぜならそれはいつも間違っているのですから)、立ち止まることなのです。

もしあなたがこのような状態にないのなら、疑いなくあなたは何かをしっかりとつかんで離さないでいるからなのです。
あなたは、最も重要なことを許していないのです。

それが、一体何なのか?
あなたは、それに自分自身で、間違ったエゴとして気づかなければいけません。

これが気づかれれば、後は自然にすべてがこちらに向かって流れてきます。

その証拠がまさに、あらゆるものにいのちを感じ始めるという結果として現れてくるのです。おわかりになりますか?

たぶん、観察して来た限りで言えば、大多数の人は、この順序を逆にしようとしているのです。
ですので、大多数の人が何の進展も、覚醒も遂げられないままなのです。

このギブアップの会でやってきたなかで、このような人は既に現れてきています。たくさん、とは言えませんが、分かり始めてきた方は続々と出始めています。

一つ言える事は、もしあなたがこのサイトになぜか非常にひきつけられる。その理由はわからないけれど、読まずにはいられない、というような気持ちになっているとしたら、もし今、このようなことを感じられなくとも、着々と超スピードで準備しはじめている、ということです。
たぶん、「そんな都合のいい話は…」とお思いかもしれませんが、そうなのです。

なぜなら、ここで書かれている事は、個人のレベルではないからです。
そして、それを読ませているのも、個人ではないからです。

機は熟しているのです。

さて。

今回は、ゴールドクラスの段階になると、あらゆるものにいのちを感じ始めるようになること、そしてそのために求められる指標について触れてみました。

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