・思いもかけない旅立ち

さて、今回は、私たちがよく知っているであろうロード・オブ・ザ・リングについて、とりわけ、フロドが始めた旅の道のり、そしてそれはどんなものなのか?
について、触れていきましょう。

フロドは、言ってみれば、帰還者、探求者の象徴のような存在です。
この物語は、私たちの道しるべであり、そこにはたくさんの贈り物が散りばめられています。

この映画を観ていると、

「わかりますか?このことに、あなたは気づけますか?」

と問いかけられているような錯覚すら感じるでしょう。

フロドは、養父のビルボとともに、ごくごく普通の生活をしていました。
ビルボの111歳の誕生日を祝うパーティまでは。

祝いの日、ガンダルフが訪れ、彼は指輪を葬り去る旅に送り出されることになってしまいます。

私たちが、ここで確認しなければいけないことは、彼は祝いのパーティを行っている最中でさえ、自分がこれからとてつもなく危険な旅に出るだなんて思いもしなかった、ということです。

・魔法使いガンダルフの非情さ

それまで力の指輪の存在すら知らされていなかった彼に、運命はなんて非情な通告をするのでしょうか?

魔法使いは、時に非情で残酷です。
言い訳を一切聞かず、「行け、行くのだ。お前には行くことしか許されていないのだから」

どんな泣き言も、言い訳も聞かず、あなたを死地に送り出してしまうのです。

これは、あなたの境遇に似ていませんか?

ある日、突然、この旅に入ってしまったあなたに。

前日まで、すぐ数時間前まで、普通の人生を送っていたはずなのに、本が突然、落っこちてきたり、隣の人の会話に、感じたことのない吸引力を感じたり。

その何気ない出会いが、あなたをこの死地に向かわせたのと一緒だと思いませんか?

あなたが出逢った本であれ、状況であれ、それは魔法使いの働きだったのです。
魔法使いは、あなたを見事に魔法にかけ、この旅に出させてしまうのです。

・それは、あなたのことです

フロドは、ある日ある時突然、思いもかけない冒険に出なければいけませんでした。
あなたもまた、そうだったのです。

旅に出た当初、彼はこれから自分が通り過ぎていくこの旅が、この冒険がどれほど危険かわかりませんでした。そして、その旅は、考えていた以上に壮絶な旅で、
常に死と隣り合わせ、生きた心地がしない旅でした。

あなたの人生という旅を見てみてください。
椅子に座り、あなたはテレビ画面を通して、この映画を観ている時、ずいぶんひどく壮絶な旅だという他人事のような感想を持つかもしれませんが、それは、あなたのことなのです。

あなたは、この旅で何度も何度も挫折してきたはずです。
この尋常ではない、悟りという道、真我実現という道においては、何度も砂をかみしめる思いをしてきたことでしょうし、これからもするでしょう。

あなたの隣には、いつも死が、絶望が座っていませんか?
いつもそれが、あなたを叩きのめしていませんか?

それでも、フロドは進んでいきました。
彼は、剣術などの武術に優れているわけでも、魔法を使えるわけでもなく、ご飯とたばこが好きな単なるホビットでした。

けれども、彼は歩みを止めることはありませんでした。
それは、道に対する献身です。その献身さが光となって、フロドを導いていったのです。

ですので、みなさん、あなたがフロドであるとして、これがあなたの物語だとしたら、あなたには一体、何が必要なのでしょうか?

そうです。非常にシンプルなことを、この物語は教えてくれているのです。

欲望を遠ざけることは、エルフにも魔法使いにもできました。
とてつもない誘惑を退けることは、彼らには出来たのです。

けれども、それを持つことは、できませんでした。
欲望を誘惑を持ち続けたまま、それに支配されないという自信がなかったからです。

それが出来たのは、フロドだけでした。

この文章を読んでいるあなたは、もしかしたら、「私なんて、まだ」と思うかもしれませんが、それでも、これはあなたのことなのです。

ですので、私はガイドや会合で、みなさんの価値をまず説いているのです。
みなさんの家族や関係者は、それがわかりませんし、見えません。

(つづく…)

【レベル】:ホワイトクラス~ユニティクラス