(前回のテキストは、こちら

そして、更にこのレポートを読み進めていく上で見逃せない点は(多すぎて困るのですが)、


>何よりも自分の傲慢さに気づくきっかけとなったことは言うまでもありません


という点です。

おわかりになると思いますが、それまで彼女は、オーガニック万歳であったために、農薬について小バカにしていた、とご自身で書いているのです。

「農薬まみれの野菜なんて、サイテー」

ここまで思っていたかどうかは定かではありませんが、こんな感じだったのだと思います。

農薬が良いとか悪いとかではなく、問題なのは、なんでんもかんでもそうやって悪のレッテルを貼ったり、小バカにしたりるする自分自身の弱さだったのです。

最も重要なことは、この一件で、自分がそうだと決め付けていることは、必ずしも正解ではない、自分の常識なんて実に実に頼りない、ということに気づけた、ということです。

そのきっかけが農薬という悪役だったのです。

だとすれば、彼女にそれを気づかせてくれたのは、悪の象徴のような農薬なわけですから、本当にそれが悪だと言えるのでしょうか?
だからこそ、神は、天使しか送っていない、と言われるのです。
ここに、だからこそ、完璧さが見えるのです。
私は、ぜひとも、あなたにその完璧性を見て欲しいと思うのです。

そして、問題なのは、あなたです。
問題なのは、あなたは、自分自身の人生をそのように”見えた事”(見たではありません)があるでしょうか?単なる推測ではなく、ロジックではなく、彼女のように、自分自身の傲慢さ、すなわち動物性、獣性を直接見た事があるでしょうか?ということなのです。

これは、間違いなく、あなたも通っていく道です。
その時、あなたはいかに自分自身が本当に自惚れていたか、傲慢だったかを見て、おののくことになります。
それは、本当に吐き気をもよおすことになります。

いえ、もしかしたらそこまでひどくはならないかもしれません。
なぜなら、彼女だけではなく、そのことが見えた人が段々と現れ始めて来ているからです。彼らの体験が、今後、緩衝材のような役目を果たしてくれるのです。

さて。
最後のポイントは、

それと、会社に影響されなくなっている自分に気づいた件ですが、結構最近のことで今月のことです。会社のいちいちに反応しなくなっていることに気がついたのは、同僚が年内で会社を辞めることを聞かされた今月上旬で、普段なら自分に降りかかる膨大な仕事量を想像してめちゃめちゃ被害者ぶって嘆いていたはずなのに、全然考えてない(頭にない、興味がない)ことに気がついたのです。

昨年とおととしにちーさんにガイドをお願いして死にそうになってる自分を救ってもらったと思うんですけど、その人はもういなくなってました笑


という部分です。

彼女は、当時、会社のあれやこれやに本当に悩んでいました。

確か、派遣から正社員だったかは忘れてしまいましたが、会社から正社員になって欲しいというオファーを受けているものの、正社員にはなりたくない、という抵抗感や会社で働くことの難しさにどうしようもない怒りや束縛感をどう処理していいか、わかりかねていたように覚えています。

ここで私たちに馴染み深い現象の一つに、このような状況を容易に受け入れらない、という性質が挙げられます。

普通、一般社会的に言えば、正社員になれるのは素晴らしいことです。
なりたくてもなれない人が大勢いるのですから、なんともったいない、贅沢な態度だと思われます。

でも、人間性を超え、霊性、神性の領域で機能し、揚がって行くことを目的にしている人々は、こういういわゆる終身雇用というか、安定することを極端に拒みます。

なぜかというと、終身雇用であろうがなんであろうが、この世界の中では、本当の意味で安定した生き方なんて出来やしないことを直感的に知っているからです。

だから、そういう張りぼてのような箱の中に入ることを極端に嫌うのです。
集合意識の中に取り込まれることを極端に嫌います。
なぜって、そこに取り込まれたら最後、出れなくなってしまうという恐怖もあるからです。

こういう人は、間違いないです。

逆に言えば、とにかく安定したい、結婚して良い家族を築きたい、きちんとレールに乗っていたい、という人は、往々にして個人という夢の人生の中で眠ったまま終えていきます。
というか、当人は、そのことにすら気づけません。
認識できているようで、実は気づく事が出来ないのです。
ですので、この文章を読んだとき、強烈な拒否感や反抗心が出てくるようであれば、それはまさしくあなたがそこにいることを示しています。

(つづく…)

※次のテキストは、こちらから