さて

このようにして、かぐや姫は月に帰っていきましたが、まだ私達には仕事が残されています。

その残り、つまり、私たちが何に気づかなければいけないのか?
そのいくつかについて、少なくとも私が気づき、皆さんに伝えなければならない事柄に触れていこうと思いますので、もうしばしおつきあいくださいませ。

さて、このかぐや姫の物語、竹取物語は、物語の祖(おや)と呼ばれていることをご存知でしょうか?

つまり、かぐや姫の物語は、日本最古の物語、だということです。

言ってみれば、これまで、そして今ある全ての映画やドラマなどの元となっているのが、このかぐや姫の物語だ、ということなのです。

それは言い過ぎだ、と思うかもしれませんが、これはそうなのです。
今までのテキストを読み返してみてください。
そして、もう一度この映画を観てみれば、それがわかるはずです。

もしわからなければ、それはまだ目が見えていない、というを示しております。

もちろん、かぐや姫の物語が日本の物語の祖だということだけをここで伝えたいわけではありません。

なぜなら、そんなことは調べればわかることですから。

ここでお伝えしたいことは、そうではなく、テレビドラマや映画、あらゆる小説を見てみて欲しい、ということです。

そこらじゅうにあるそれらを見てみてください。

この物語が言わんとしている本質が、今溢れているドラマや映画、小説にいかに伝わっていないのか?

それは、全く伝わっていません。

嘘だと思うのなら、今日のテレビ番組欄を見てみてください。

その中で、何でもいいので、ドラマを一つ選びだしてみてください。

あなたが見たそのドラマの本質は何でしょう?
そのドラマは、あなたに何を伝えているのでしょうか?

そうです。

こうしてみれば、そのどうしようもないほどの、絶望的なレベル差に気づくはずです。

たとえば、かぐや姫の物語の中で繰り広げられる捨て丸とのラブロマンスが、今のドラマに受け継がれているだけのことなのです。それは、恐ろしいほどよく見えます。あなたは、それが見えなければいけません。

このようにして、この物語が言わんとしていることは捻じ曲げられて伝えていかれる、ということがわかるわけです。

なぜなら、間違ったエゴだから。

この例は、この物語だけではありません。

イエス・キリストが言わんとしていたこと、ブッダが言わんとしていたこと…

それがいかに捻じ曲げられて伝えられているか?
よく耳にするはずです。

なぜなら、間違ったエゴが受け取るから。
それだけなのです。

ですから、私たちは、この世界自体に期待を持ってはいけないのです。

世界があなたを救ってくれることはないのです。

これは、くどいほどお伝えしていることです。

このことを、あなたは決定的に知らなければいけません。
ある聡明な方が言っていたように、全身全霊で知らなければいけないのです。

(つづく…)

【レベル】:ゴールドクラス