ここでいう魂の闇夜に入る人は、つまり、目覚める人です。
そして、そうではない人というのは、つまり、自分だと思っている自分に眠り続けている人です。
では、彼らは一体何が違うのか?
というと、本当の事を是が非でも知りたい、と思うかどうか、ということです。
もちろん、自分だと思っている自分に眠っている人も本当の事を知りたいとは思っています。
しかし、それは自分にとってメリットがあることだけです。
つまり、例えば、芸能界に入って有名になるために必要なことを、本当に知りたい。
彼女が出来る本当の秘訣を知りたい。
といったようなことです。
それは、全てこの夢の世界の中の非常に限定されたフォーカスでしかなく、いわば、偽りになるために本当に必要なことを知りたい、というわけです。
一方、魂の闇夜に入る人は、そういう事以上に、本当の本当を心底知りたい、と純粋に願う人です。この世界が言っている事は、どうしても嘘としか思えない。彼らは全く信用できない。なぜそう知っているのかはわからないが、そう知っているがゆえに、本当の本当はあるはずだ。それをなんとしてでも知りたい。
こういう本当の事を知りたいんだ!という心からの叫びが起こると、魂の闇夜が始まります。これが、トリガーとなります。
もちろん、ではこのような決心がどこから生まれるかというと、間違ったエゴではなく、魂からの促しであるため、それは自らが始めようとして始められる代物ではない事がわかります。つまり、ここでもやはり、自分だと思っている自分には選択権がない、ということがみてとれます。
ですので、気づけばすでにそのプロセスが始まってしまっているのです。
しかし、そのサインは、このように魂の飢えとでも呼ぶべき、真実を知りたい、という希求にも似た感情を伴います。
この感情は、大抵間違ったエゴには非常に微細な感情としてしか認識されません。ですので、誰もわからず、このプロセスに入ってしまうのです。
(つづく…)
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