見えることが実現したのか?その要因について、見ていきたいと思います。
このことについては、既にテキストにあげているため、重複する箇所はあるかと思いますが、繰り返しの意味からも再度、ここで扱っていきます。
さて。
前回のテキストでは、実現された方の例を見てみましたが、ではいったい、この方はどうしてこのようなレベルにあがれたのでしょうか?
繰り返しますが、このようなレベルに上がれる人は滅多にいません。
持ち上げているわけでもなく、本当にそうだからです。
見た目には、何かすごいところがあるようには見えません。
たとえば、オーラを放っているだとか、わかりやすいしるしは何もありません。
でも、非凡です。
この世界の平均的な意識レベルより遥かに上にいってしまったレベルです。
言い換えれば、何もすごいところを見せていないからこそ、非凡なのです。
なぜでしょうか?
なぜなら、間違ったエゴにはそれが見えないからです。
間違ったエゴが認識できるのは、知覚だけだからです。
ですから、本当の価値、あるいは本当の偉大さ、本当の進化した存在は、まず誰にも気づかれません。なぜなら、知覚できないから。
いいでしょうか。
ここで、何か胸が苦しくなったり、嫌な、不快な気分がしたり、反論したくなるようであれば…w
若干脱線しましたが、前回取り上げさせていただいた方は、なぜこんなにも短期間に実現すべきことを実現してしまったのでしょう。
それは、心を開いたからです。
これが主要な要因の一つです。
これは何度もテキストで言及していることですが、私が経験してきてわかる限り、これは実現した全員に共通していることです。
心を開くこと。
たったそれだけでいいんです。
簡単ではないですか?
はい。簡単なんです。
でも、これは簡単なように思えて、実際は超絶に難しいことなのです。
なぜなら、心を開く事は、あなたに出来ることではないから。
いえ、もう少し正確に言えば、
心を開く事は、あなたの表面的な意志、あるいは、あなたが自分だと思っている自分の意志によって達成されることではないから。
というのが、その答えです。
では、このことについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
もし、心を開くことが実現の主要因であれば、
「よしわかった!では、オレは心を開くぞ!!よし、心を開いた」
と宣言してしまえば、実現したと思ってしまうのではないでしょうか。
あるいは、両腕を開いて、空を見上げて、全部を受け入れるぞー。
なんて絶叫することで、心を開いたとするのではないでしょうか。
よくワークショップなどで、
「心を開きなさい」
「さあ、心を開くのよ」
なんてフレーズを聞いた事がないでしょうか。
でも、心を開きなさい、って言われて、自分でそれを出来るのなら、
こんなにも苦労はしないのです。
基本的に、あなたにはそれを開く事はできない。
というのが、事実なのに、まるで全部自分で出来るかのように言われるわけ
ですから、さすが、夢の世界です。
さて。
では、前回言及した方は、実際には心を開いたわけですが、どのようにして心を開いたのでしょうか?
疑いなく言える事は、この方にとっては、心を開くことが起こった、と言えるだけなのです。
「さあ、ギブアップの会に参加して心を開くぞ」と宣言して、自力で心を開いたわけではありません。
心を開こうとするとき、それは一見すると、何かの対象に向かって進んでいくように思えるかもしれません。
なぜなら、常にそこには自分だと思っている自分の意志が関与しているからです。
しかし、心を開くというのは、対象に向かっていくことではなくて、まさしく受身の状態であることです。受け身であること、受け入れることが、心を開くことのキーです。
受け入れることです。
それをもう少し、詳細に言えば、
今まで自分が受け入れたくない、離しておきたい、認めたくないことを”受け入れる”ということです。
言ってみれば、それは、敗北です。間違ったエゴにとっては。
だからこそ、ギブアップなのです。
要因は、降参すること、あがかないことなのです。
それが、心を開くために最も重要な要因なのです。
ですから、「オレは心を開くぞ!」と口だけ宣言していても、実際は、認めようとしない、受け入れようとしない心の状態のままでは、何も実現しないのです。
このことをさらに見れば、問題は、本当は自分が何を認めたくないか、何を受け入れたくないかすら、自覚していない、ということなのです。
ですから、心を開く事は、容易には出来ないのです。
心を開く、の開くは、心の中に何かを迎え入れることを意味しています。
今までは、シャットアウトしてきました。
それほどまでにかたくなに拒絶していた何かを自分自身の中に取り入れること。
もう降参して、ギブアップして、それと一つになろうとすること。
まさしく、それを許すこと。
それが、心を開くことなのです。
ですから、本人が本当に、それを受け入れてもいい。受け入れなきゃ。
と思わない限り、心を開く事は起こらないのです。
ですから、たとえばギブアップの会のこのサイトに訪れてテキストを読んだり、クラスなどに参加してもまったく何も実現していない、といった場合、ここに答えがあるのです。
本人は、かなり積極的に参加していても、実際は、「聞きたくない」、「受け入れるのはまっぴらごめんだ」ということだってあるのです。
とくに、クラスで皆さんにお会いしていると、それが手にとるように見えます。
もちろん、全部が全部見えるわけではありませんが、それでもかなり見えることがあるのです。
それはオーラとかチャクラとかいった派手なものではありませんが、それでも、明確に見えることがあるのです。
それで、前回のテキストで共有した方は、心を開くことが起こったのです。
疑いの声より、あのお決まりの声よりも、受け入れることを選ぶことができたわけです。
私がこの方に初めてお会いさせていただいたとき、そこには、すぐに去る、というルートの方が大きく見えていました。実際には。
初めてお会いしたとき、「ああ、たぶんちょっと聞いて去るだろうなー」ということのほうが大きく見えていたのです。
なぜって?
なぜなら、あまりにも社会人だったからです。
あまりにも一般的な社会人過ぎたからです。
私には、この方が全てを捨てさることに耐えられるほど準備は整っていないようにように見えたのです。
ですが、結果的に、この方は実現してしまいました。
この方は、心を開き、耳を傾け続けたからです。
そして、今回のテキストでは触れませんでしたが、想像を絶する出来事のオンパレード(他の言い方をすれば、地獄w)を通過しながら、それでも、いえ、だからこそ実現したのです。
ここで、少しの補足をすれば、ちょっと聞いて去ったりする方は、それはそれでいいのです。前にも言及したかもしれませんが、なぜなら、それがその時点でその人にとっては、ふさわしいからです。
その時点で、「ああ、もうわかったわ」とか、「へー、あんまり役に立たなかったな」とか「もう用はないや」と思ったとしても、それは全く問題ではありません。
なぜなら、プロセスは既にスタートしているから。
私は、そのためにトリガーをひき、あなたに種を植えたのです。
ですから、その時点でそのように思っても、バックグラウンドでは、ここで言っていることを本当に理解するためのプロセスが始まっています。
そういう方にとっては今は全く理解できないからこそ(その時点では理解できていると思っている)、継続的に参加すべきではないのです。
一旦離れて、このことがわかるようになるために、必要なプロセスを歩みだしたほうがいいからです。
もちろん、当人は自分がそういう目的でいることなど、知る由もありません。
そして、何年か、あるいは何十年か、もしかしたら違う夢の人生と呼ばれるところで、準備が整うことになります。
時間というのは、偽りのシステムですが、この夢の世界では、その偽りの中である点まではそのように機能しないといけないのです。
では、ここで心を開くことのもうひとつの鍵を見ていきましょう。
それは、何に対して心を開くのか?
ということです。
このテキストで言及した方は、何に対して心を開いたのでしょうか?
それが、問題です。
何に対して、降参したのか?
何に対して、認めて、受け入れることを決意したのか?
ということです。
それは、本当の本当です。
大仰な言い方をすれば、真実という表現もありますが、つまり、本当の本当です。
この方は、本当の本当について受け入れたわけです。
(その時点でそのような意識的な選択はしていないとは思いますが)
ポイントは、こうして話しかけている”人”ではなくて、話している”こと”そのものについてです。それが最も重要なことです。
誰もが知らない事は、本当の本当を知りたい、
だなんて思える人は、まずいない。ということです。
誰も、本当の本当を知りたいとは思っていないのです。
このことについては、他のテキストで触れようとは思います。
そういうわけで、
本当の本当が何を意味するのかは、まだわからない。
けれども、それについて耳を傾けなければいけない。
そう一番奥底で感じ取って、受け入れることが出来た方は、誰しもばかみたいに早く実現してしまいます。
なぜでしょうか。
なぜなら、それこそが、あなたの本性の想いと一致するからです。
スピリット、と言ってもいいし、なんと表現してもいいですが、神が望んでいる事は、実はそういうことだからです。
実際は、それ以外は、何も望まれていません。
今回、といいますか、この方だけでなく、ここで紹介されて来た方々全てに共通している事は、そういうことです。
以上、実現する要因を見てきましたが、このことについては、これまでも何度も触れてきた事です。ですが、こういう風に何度も戻り続けることが重要です。
そうすれば、あなたの中に戻るべきスタンダードが出来るからです。
では、今回はこの辺で。