・経験からわかる、なぜ起こらないのかの原因

さて。
このような枠組みの中で、なぜそれが私に起こって、他の方に起こらないのか?

その近しい理由のようなものがわかってきました。

あるとき、私は私であった人生を眺めてみた結果、私が持ち合わせていた欲望と言うものが、他の人に較べて、本当に少なかったことに気がつきました。

幼少のときから、それはそうだったようです。

私自身は、ごくまっとうな人生を生きていると思っていました。

普通の食欲、性欲、物欲、金銭欲、達成欲などを持ち合わせて生きていると思っていました。

けれども、あるとき、それはそうではなかっと気づいたのです。

私は、一般的な基準に照らした場合、欲望と言うものの総量が非常に少なかったのです。

・たとえば食欲

たとえば、人生を生きている中で、あらゆる人から、

「もっと食べることに、興味を持て!」

と何度も何度も、怒られました。
それも、いろんな人です。家族、友人、恋人、先輩、後輩、同僚、上司…。

その度に、私は何のことかよくわからず、それを聞き流していましたが、それは、そういうことだったのです。

お菓子は大好きでした。チョコレートやビスケットやポテトチップス…。

こういうお菓子は大好きだったので、私は「食べることに興味を持て」と言われても、何がなんだかさっぱりわかりませんでした。

お菓子は大好きでしたが、だからといって、お菓子やスイーツに目を血走らせることはありませんでした。私にとっては、お腹がすけば、何かのご飯を食べればいいし、満たされれば、それでおしまいだったのです。

ですから、グルメな店に行くことにも興味もありませんでしたし、おいしいご飯にも興味がなかったのです。ですので、どの会社に行っても、一貫して呆れられていました。

けれども、私は一貫して普通だと思っていたので、何を言われても、笑っているのみでした。そこには、無理もなく、奢りもなく、がんばりもなく、ただ何を言われているかわからないけど、「まーいいや」というただ、それだけのものだったのです。

今、やっとわかったのは、全然食欲に無頓着だった、ということです。
食べログに載っている店に行っただとか、おいしい店に行って食べようだとかに夢中になっている人を見ると、「変わった人だな」と思っていたのですが、結果的には、私のほうが、ずいぶんおかしい人だったのです。

もちろん、おいしい料理やおいしいものを提供してくれる店も調査したことも、行ったこともあります。けれども、その理由は、彼女や友達に喜んで欲しい、という理由からでした。自分自身を食べ物で満足させる、というより、彼らが喜んでくれるほうがうれしかったのですね。そして、それに執着することも、ありませんでした。

食欲だけでなく、他の世間的な欲望から、私はずっと疎遠だったことが、後になってやっとわかったのです。

(つづく…)

【レベル】:クリアクラス~ゴールドクラス
※クラスの詳細については、こちらこちらを参照下さい。

※このシリーズをまとめて読みたい場合は、下記のタグ分類の”障害物の正体”
をクリックして下さい。一覧で見る事が可能です