テレビに関わる人たちは、一生懸命、”ポイント” を探している、ということです。
これは、前回も書いた通りのことです。
彼らは、どこに釣り糸を投げ入れればいいのかを必死になって探しています。
どこが再度、催眠をかけやすいポイントなのか?
それを必死に探しています。
私が観た限りでは、テレビによる催眠が依然として強いのは、高齢者です。
70代以上は、まだまだテレビに依存しています。
なぜなら、既に時代の波に取り残されているからです。
もちろん、そうではない高齢者もいますが、大多数はインターネット技術、インターネット社会についてこれていません。
ですので、催眠の移し替えは行われていません。
ですが、高齢者はすでにエネルギーがありません。カラカラです。
ですので、いくら高齢者に人気な番組を作ろうと、熱さがありません
高齢者は、また経済的な推進力を持っていません。
なぜなら、80代で家を買い替えたり、車を買い替える余裕はないからです。
高齢者は、この社会をコントロールし、推進させるための力にはならないのです。
これが、前回話した概要でした。
そこで問題なのは、テレビ関係者たちは、意識というものに本当には気づいていない、ということなのです。
意識調査、ということをしたりしていますが、それは意識についてのさわりにもならないものです。
こういうとを言われると、「いや、そんなことはない」という”反応”をしますが、それは単に反応なのです。
彼らは、というよりほとんどすべての人間は、意識に意識的になる、ということがどういうことなのか、気づいていないのです。
だから、今、何が起こっているのかが、全然わからないのです。
やっているのは、ただ必死になって、ゴミ箱をあさっているようなものです。
ですので、既に、この日本という場所で起こっている意識の変化に気づいていません。
この集合意識がどこに向かおうとしているのかに、全く気づけません。
このグループの意識のレベル、在り方は、20年前とはまるで違っていることが全く分かっていません。意識はもうかつての意識を求めていません。
違う場所に移ってしまったのです。
テレビは末端の層で働くので、末端の層は、何が起こっているのか?
権威ある誰かが教えてくれない限り、理解できないのです。
自分自身では気づけないのです。
そして、何が起こっているのかにうっすらわかりはじめれば、違うポイントに釣竿をを投げ入れるでしょう。彼らがしたいのは、催眠にかけたいのです。彼らが求めているのは、テレビが隆盛を極めていた、あの熱狂、あの熱さなのです。
しかし、残念ながら、もうそうはなりません。
なぜなら、意識のレベルが上がってしまったからです。
この集合意識が求めているものは、まるで違うものです。
テレビによる、一方通行的な押し付け催眠は、もうその役割を終えてしまいました。
かつてあれだけ絶対的な人気を誇っていた恋愛ドラマがなぜ観られないのか?
バラエティ番組がなぜ観られないのか?
監視の目が厳しくなった、ということではないのです。
監視の目が緩くなって、制作が創りたいものを創っても、もうあの頃のような状況は迎えられません。なぜなら、もう意識が、それを必要としていないのです。
それは単に、ドラマやバラエティといったテレビが持っていた力を求められていないがゆえに、もう力はなくなってしまっただけなのです。
繰り返しますが、これはインターネットがテレビより優れている/いない、といったことではありません。インターネットもまた催眠であり、時期が来れば、その役割を終えるだけです。
以上、テレビが見られなくなった理由についての補足になります。
【レベル】:ホワイトクラス以下~クリアクラス