このページは、サポートツールにおける、『おすすめの教科書』内において、各チャネリングについて紹介した部分の詳細に当たります。
☆おすすめの教科書
また、このカテゴリにおいて、以降続けておすすめの教科書のチャネリング編をあげていこうと思います。
※カテゴリは、このページ最下段、もしくは、サイドバーにある”テキストカテゴリー、および、カテゴリー別”のことを意味します。
さて。
シルバー・バーチは1920年ごろ、モーリス・バーバネルを介して現れ、その後、50数年に渡って、チャネリングを行い続けたそうです。
1920年ごろから始まった、というと、その頃からもう100年近く経とうとしています。けれども、このように本当のメッセージは、時間を超えているために、いつ読んでも、古く感じません。
本当に属する全ては、時を超えているために、常に、今にポジションを取らせるからです。
シルバー・バーチに関する本は、日本において十数冊ほど刊行されているようです。
私自身、一冊しか読んだ事はないのですが、それでもその内容は素晴らしく、今後も多くの人に役立っていくと思います。
シルバー・バーチの素晴らしいところは、数え切れないほどありますが、その中でも特筆すべきポイントをここでいくつかご紹介したいと思います。
☆基本ベースを上げる
まず一点目は、シルバー・バーチのメッセージは、基本ベースを上げる、ということです。一冊しか読んだ事がないのでこう言い切るのは、大変失礼にあたるのですが、それでも、感じられるのは、そういうことです。特定の方法やメソッドについては、ほとんど触れていないように記憶しています。
たとえば、何回吸って、何回吐いて、何回止めて、次にあれして、これして、といったようなことに言及していなかったと思います。
それよりも、シルバー・バーチは、もっと核心的なことに触れています。
私たちがどこで間違いを犯してしまうのか?
何が求められているのか?
そういった最も重要なテーマにフォーカスし続けていると言えます。
これはなにも、特定のメソッドを否定しているわけではなく、それらはそれらで役割がありますので、問題ないのですが、しかし、あくまで補助である、ということです。それがメインではないのです。
メインは、このシルバー・バーチがフォーカスしていることなのですね。
シルバー・バーチは、全体的な生き方とは、どういう性質なのか?そういったことを説いていて、あなたに求められていることは、むしろこちらだ、ということです。
☆励ましに満ちている
二点目は、この本は励ましに満ちている、ということです。この苦難どころではない道を歩いていると、私たちは幾たびも自信を失い、地面に突っ伏し、涙を流す事になります。
そういう時、私たちが欲しいのは、それでも前に進ませる励ましなのです。
この点において、シルバー・バーチのメッセージは、素晴らしいです。
シルバー・バーチは、とりわけ、何が間違っていて、何が本来あるべき姿なのかを明確に示すことで、あなたを駆り立てていきます。
☆本質にフォーカスしている
三点目は、先述したことと同様、私たちが知っておかなければいけない本質について、実に明確に示してくれている、という点です。たとえば、霊と物はいかに違うのか?
あるいは、繰り返しになりますが、何が間違っていて、何が本来あるべき姿なのか?
といった点について、非常にはっきりとした答えを出しています。
一見、シルバー・バーチのメッセージは、非常に非常に非常に地味です。
ですので、最初は、「なんてことないよく聞く、なじみのある話だ」と放り投げてしまいがちですが、実はそこには叡智ともいうべき宝が散りばめられています。
そういった意味で、あなたが叡智とつながる契機を与えてくれるメッセージであると言えます。
☆目覚めた後に、その真骨頂が発揮される
四点目は、シルバー・バーチのメッセージは、目覚めた後にこそ、その真骨頂が発揮されるように思えるところです。。そういった意味で言えば、かなりハイレベルなメッセージです。
目覚めが起こった後、この本を読むと、見えてくることが起こります。
見えて、繋がる感覚が非常に強まるのですね。
それが意味する事は、自分自身の道の確かさとレベルをここで確認できる、ということです。
目覚めて覚醒した後、それでも叡智の中に確立できていないがゆえに、まだフラフラとしているのですが、この本は、ビシッと一本、筋を通してくれます。
マスターのレベルに完全に揚がるためには、何が求められるのか?
その生き方は、どんな性質を持っているのか?
そういったことをしっかりと伝えています。(全てではありませんが)
ですので、目覚めた存在がこの本を読めば、非常に啓発されることになります。
☆導き手のための教科書
五点目は、四点目と同じようなことですが、これは導き手、あるいは教師のための色合いが非常に濃い、ということです。導き手は、本来、どのようなことを求められているのか?
それを明確に示しています。
それは非常に基本的な事ですが、しかし、基本ゆえにそれをマスター出来ている人は、実はとても少ないのです。だからこそ、シルバー・バーチは、ここで、その重要性に触れているように思えます。
なぜこの点が四点目と同じような事かといえば、目覚めれば、人はもう自分勝手に生きていくことが出来なくなるからです。かつてのような間違ったエゴ中心的な人生を生きて行く事は出来ません。
遅かれ早かれ、同胞を真の意味で手助けしていくことになります。
同胞と言っても、それは自分自身である事に、目覚めた存在は気づくからです。
また真の意味、というのは、物質的なことを手助けして行く事ではなく、自分自身の本性が何なのかを教えていく、ということであります。
このように、目覚めれば、人は、導き手の役割を自然と担っていくことになります。
☆苦しみについて深く言及するシルバー・バーチ
シルバー・バーチは、事あるごとに、簡単な生き方はしないように、と説いています。他のマスターと比べると、その色合いが非常に濃いように思います。シルバー・バーチは、苦しみは、あって当然なのだから、それから逃げず、避けず、向き合って、その上に揚がっていく生き方を説いています。
私が読んだ本の中では、確か、事あるごとに、それが書いてあったように思えます。
霊は、苦しさを通して手に入れられる。
本当の宝は、苦しみの中にこそ、見い出される、
といったように。
当時、私がわからなかったことは、なぜ苦しむことを奨励するのか?
ということでした。
誰しも、好き好んで苦しむはずがありません。
苦しみや苦痛はないほうがいいに決まっています。
平和や愛に苦しみの居場所はありません。
そこから見れば、わざわざ苦しみを通り抜けて行く意味が、当時の私にはさっぱりわかりませんでした。
けれども、今では、なぜシルバー・バーチは苦しみを避けて通ってはいけないのか?安易なやり方、楽な生き方をしてはいけない、と言っているのか?それが痛いほどよくわかります。
本当に、そうなのです。
その通りであります。
これは、何も苦痛や苦しみを奨励しているのではないのです。
これは、私に目覚めが起こって以降、多くの人に会い、観察して来ましたが、確かにこの通りだといえます。
ただ、私がそれでも知りたかったのは、なぜ人は苦しむのか?
苦しみの価値や目的ではなく、そもそもなぜ苦しむことが起こったのか?
その原因を、私が読んだシルバー・バーチの本では書いてあるようにはみえませんでした。
記憶の限りですし、他の本では、書いてあるのかもしれませんが。
しかし、今では、このこと、そもそもなぜ苦しむのかはよくわかります。
シルバー・バーチが当時、そのことに言及していなかったとすれば、それはまだ、当時のグループのレベルが受け入れられなかったのかもしれません。
それは、よくあることです。
チャネラーも含めて、受け取っているグループ、及び、その時代の意識レベルが考慮されなければなりません。
☆よくある思い込み ~揚がれば終了~
シルバー・バーチの本を読んで、私が痛恨の一撃を喰らった一つは、シルバー・バーチが未だ困惑し、苦しんでいた、ということでした。私にとって、これは衝撃的なことでした。
この物質世界から離れ、もう肉体を不要としているレベルに行っても、
「けっこう、大変なんだな」
という事実でした。
これを読んだ時、正直、かなりうんざりしたのを覚えています。
「この世界を去れば、なんでもかんでも ”楽” になるわけじゃないんだ」
とわかった時のショックは、すさまじかったのです。
たとえば、この世界にアクセスすることがどれほど大変なのか?
シルバー・バーチは、熱を込めて語ってくれています。
そして、シルバー・バーチでさえ、なぜ人間が眠り続けている事を好むのか?
それがわかっていなかった、ということも、私の心を強く打ちました。
そんな存在でさえ、未だわからないことがある。
もう人間を演じる必要がなくなってもまだ、わからないことがたくさんあるんだ、という内容は、私にとっては、かなりショッキングなことでした。
けれども、逆に言えば、全部をわかっている必要はないんだ、ということでもあります。
全部をわかって初めて、揚がり。(ツモでもいいし、ロンでもいいんですが。)
なのではない。
ということが明らかになったわけで、それがわかっただけでも、私には、大いに励みになったのをよく覚えています。
私たちは、といいますか、たぶんほとんど全ての人が勘違いしていることだと思いますが、揚がってしまえば、終わり。もう難しい事も、苦しい事も、嫌な事もない、と思っているんだと思います。
悩みも苦しみも、一切なくなる。
そういう風に”解釈”しているはずです。
実際、私もそう思っていました。
ですが、この世界を去って、人間から揚がっても悩みや苦しみはなくなることがない、というのが、当時、私がシルバー・バーチを読んで、受け入れたことです。
それは、よくよくみれば、確かにそうだったのです。
たとえば、シルバー・バーチはなぜこの世界にアクセスして、チャネル必要があったのか?そんなに大変な思いをしてまで、チャネラーを見つけ、そしてメッセージを伝え続ける必要がなぜあるのでしょうか?
それは、この世界の困窮を見て見ぬ振りができなかったからに他なりません。
とすれば、すでに苦しみを見ている、ということなのですから、確かに既に苦しみを感じているのです。
助けようとする時点で、苦しみを感じているのですから。
ですので、たとえ、肉体を不要とするレベルに揚がっても、苦しみが一切なくなる、というわけではないのです。
ただし、揚がれば揚がるほど、何が悩みで何が苦しみなのか?
が変わってくるのですね。
これは、たとえば、小さいときには、九九が出来なくて悩んでいたかもしれませんが、大学生になれば、九九で悩むことはないはずです。大学生になれば、人間関係で悩んだり、将来について悩んだりと、対象が変わってきます。
私の経験からですと、原理はあくまでこれと一緒のように思います。
ですので、シルバー・バーチからすると、なぜ九九が出来ないまま、そこに留まっているのか?もう出来ていいはずなのに、延々とそこに留まり続ける意味が、さっぱりわからない、ということなのです。
これが、この世界の特質です。
そして、このサイトのこれらのテキストになぜか妙にひきつけられて読んでしまったりするようであれば、あなたもこの世界のこの特質に、かなりうんざりしていることは間違いありません。それを意識的に気づいているか、いないか、だけのことです。
さて。
シルバー・バーチについては、もう一点、触れておきたい事がありますが、それはまた別のテキストにて、触れようと思います。
既に述べたように、このチャネルは、100年近く前に起こった事です。
今では、たくさんのチャネルがあるため、シルバー・バーチはほとんど忘れ去られているような感じもしますが、道を見失いそうになるとき、自分一人だけが苦しい想いをしていると思ってしまう時は、この本を読むといいです。
まさしく考えを改めさせてくれるはずです。
他のどんなメッセージもそうですが、シルバー・バーチもまた、自分自身の経験から、自分自身の言葉で語りかけてくれます。(導き手にとっては、最も重要です!!!)さらに、シルバー・バーチ自身が地球での生涯を過ごしてきたため、非常に説得力があり、慈愛に満ちています。
モーリス・バーバネルさんの偉大なる貢献、そしてあらゆる困難を振り払ってやってきてくれたシルバー・バーチには感謝の想いしかありません。
皆さんも、もし機会があれば、読んでみてください。
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