私たちは、よくこの、「もの心付いた時から、~だったんだよねー」というように、この”もの心”という言葉を用いるのではないでしょうか。

そして、この言葉がいかに危険なものか?
ほとんど誰も気づいてはいないようです。
それよりも、むしろそれが当たり前だと、誰もがそう思っているのではないでしょうか?
それが、もの心の機能なのですから。

けれども、私たちが今こうして、人生の荒波にのまれている理由がこの言葉にあるのです。

ものごころが付くこと、つまり、物としての心がどうしていのち(神)を扱うことができるのでしょう。だからこそ、この世界は、このようにいのち不在のまま展開されているのです。

しかし、忘れないように。
付いただけなら、はがすこともまた可能である、ということを。

・もの心(Discretion)が意味すること

もの心は、英語では、例えば、Discretion と表すのなら。

Discretion(もの心) = Dis(反対とか否定を表す) + Cretion(中にaを入れれば、クリエーション)

⇒つまり、Discretion(もの心)とは、創造とは反対の状態の心になる。ということである。つまり、創造者ではなく、その反対、被害者や犠牲者として生きる、ということを意味しているのです。

であれば、もの心にとりつかれてしまった人が、どうして創造的な人生を送れる、というのだろう。

創造を否定している心が、なぜ創造を理解できるというのでしょうか?
ものしか知らない心が、なぜいのちを、精霊を、神を知れるというのでしょうか?もの心のままでは、目覚めることは出来ないのは、当たり前なのではないでしょうか?

こうしてみれば、全てが明瞭に見えるのではないでしょうか?
つまり、あなたはいかに危険な地に踏み出してしまったのか?
そして、創造が理解できないという前に、あなたが何に憑りつかれてしまったがゆえに、それを理解できないのは当たり前だとわかるのではないでしょうか?

このもの心(自分だと思っている自分)こそが、ドン・ファンなどの呪術師が飛ぶ心と呼ぶものです。

また、aをなぜ省いたのでしょうか?
それは、わざとそうしたのではないでしょうか?

私たちは、これでこの人生を夢見た理由をはっきりと知るのである。

【レベル】:ゴールドクラス~ユニティクラス