前回のグループミーティングでは、『実現とは、いかなるものか?』ということについてのプロセス、及び重要ポイントについて言及しました。

私たちが実現を願っているレベルは、途方もないレベルなのです。
美味しいカレーを作りたい、とかそういうレベルではありません。

美味しいカレーを作りたいのなら、それは比較的簡単な事です。
それは、肉体のことであり、物質レベルの目標です。
従って、その目標は集合意識の中に組み込まれているがゆえに、その方法については、すでに数えきれない方法が用意されていて、そのどれを試してみても、ある程度の達成を経験できるはずです。

料理をある程度、得意としていればいるほど、この目標はそれほど難しいものではないものではないでしょうか。

しかしながら、私たちが目標とするレベルはまず、集合意識は決して認めません。それは物質レベルの領域ではなく、霊的なレベルの領域だからです。

ですので、それが達成されるには、個人的な動機では達成することは出来ません。霊的であるがゆえに、それは非個人的な性質だからです。

そこで、前回のグループミーティングにおいて、実現について3名ほどリストアップしてみました。覚えておられますでしょうか?

・ラムサ
・村上春樹
・永田達三

ラムサはアセンションした存在であり、村上春樹さんは、ご存じのとおり小説家です。また、永田達三さんは有名な予備校講師でした。

まったく畑違いの人物たちですが、しかしながら、彼らがいかに実現したのか?その点に関しては、全く同じなのです。

前回は、この3名について詳しく話しました。

さて、今回は、もう少しわかりやすい例をあげてみます。

一人は、ニサルガダッタ・マハラジです

彼は確か、行きたくもないのに友人に連れられて、あるグルのサットサンのようなものに参加したそうです。

そして、間違いなく彼がグルに会ったその瞬間、実現のあの瞬間が訪れたはずなのです。

私はその時代、そこに居たわけではありませんが、そこで彼が受けた衝撃、そして実現につかまえられたことは、容易にわかるのです。

それは、まさしく非個人的な出会いです。

彼はこう言っているのです。

「私には、彼を疑うことなどできなかった。」と。

ここにすべてが語られています。
私たちは、個人はすぐに疑います。
なぜなら、個人、自分だと思っている自分は疑いで出来ているからです。

しかし、彼はまさしく1ミリも疑うことはしなかったのです。
だから、圧倒的なほどの短期間で実現してしまったのです。

実現するには、このような状況が必要なのです。

燃え上がるような、心の一番深いところから燃え上がるような。
そのような動機を超えた動機でない限り、実現しないのです。
なぜなら、そのようなものでない限り、すでに説明したとおり、疑うからです。

疑って、すぐに止めます。
疑って、考えて、方向を変えてしまいます。

ラムサのように、二年間も何もなくても、同じ理想にフォーカスできるでしょうか?
彼は、風になりたいと燃え上がるような理想をそこに感じたからこそ、二年間も何もなくても耐えられたのです。

けれど、風になることを単に強制されたなら、誰が耐えることができるでしょうか?
おわかりになりますでしょうか?

この動物的な、獣のレベルを超えない限り、私たちはずっと獣であるがゆえに、檻に入ったままになるのです。

もう一人、わかりやすい例をあげるなら、サッカーの本田圭祐選手です。

彼は、完全に理想に自分自身を捧げています。

まちがいなく、それが小学生の段階なのか?中学生の段階なのか?高校生の段階なのかはわかりませんが、どこかの段階で、この燃え上がるような理想に照らされたのです。

それは、「やりたい」とか、「なりたい」とかいったレベルではなく、もう「必ずなる」レベルの情熱です。

だから、彼はどんどんと成功していっているのです。
危機的な状況になっても、不思議と彼にチャンスがやってくるようになるのは、理由があるからなのです。それは、彼が理想に生きているがゆえに、全てが彼をサポートしているわけです。

彼より上手いサッカー選手は日本にもたくさんいます。
けれども、なぜ彼だけがそのような成功をおさめることが出来るたのか?
誰も疑問に思いませんが、ここに本当の理由があるのです。

彼の例は、村上春樹さんや永田達三さんとはちょっと違っていると感じるかもしれませんが、同じです。同じなのです。

こうやってみてみれば、いわゆる単に引き寄せの法則でうまくいかないとか、瞑想をどれだけしようとダメだとか、その理由がよくわかると思います。

燃え上がるような情熱、実現に、精霊に捕まえられたような感覚がない限り、それは成し遂げられる代物ではないのです。
それは、必ず ”向こうからやって来る” 感覚を伴うのです。

ですから、私は情熱が重要だ、と皆さんにお伝えしているのです。
逃げるためではなく、単にどうしようもないほどの感覚だから、それは実現するほかないのです。

これは、聞く人によってはとてもがっくりするはずです。
しかし、これほどいい教えはありませんw
これほど親切でわかりやすいレクチャーはあまりありませんww

なぜなら、ひどいことを言っているように思うかもしれませんが、あなたの中ではっきりとした切り分けを持つことが出来るし、何よりはっきりするからです。

そうすることは、あなたであるもの、スピリット、神なる存在に耳を傾けることにつながるのです。

そして、機が熟すれば、実現が向こうからやって来るのです。