今回もまた、お便りからです。
最近はお手本となるお便りばかりを頂いているので、もう私がお伝えしなくてもいいのではないか、と感じる今日この頃です。
今回、頂いたお便りでは、このように書いてありました。
「自分には神のやり方がわかると考えるのは、悪魔の欺きと似ています。 私達が神の知に最も近づくのは、知に頼らない時です。神のやり方を知りたい、理解したいというのは、私の高慢でした。」
バーナデット・ロバーツの、この様な言葉がやっと理解できました。
言葉に表現するなら、たったそれだけの事ですが、その為に私がどれ程苦しんだか
バーナデット・ロバーツの、この様な言葉がやっと理解できました。
言葉に表現するなら、たったそれだけの事ですが、その為に私がどれ程苦しんだか
この方は、バーナデッド・ロバーツに興味を持ち、彼女の本を読まれていたそうです。
往々にして、このような理解は素通りされがちです。
なぜかというと、これこそ、間違ったエゴが絶対に知られたくない類の理解だからです。これが理解されてしまうと、この世界の基盤が崩壊してしまうからです。幻想が単なる幻想であると、現実だと思っていたものが単なる夢であると見破られる事ほど、間違ったエゴが恐れるものはありません。そして、この理解は、その類の理解なのですね。
ここで言っている事は、ラメッシ・バルセカールが伝えたいことの本質です。
いえ、彼だけでなく、全てのマスターが伝えていることの本質です。
これが真に理解されると、神に委ねるということがどういうことなのか?
それがマジでわかるようになるのです。
この方が暗に言っているのは、”自分が、どれだけうぬぼれていたのか?” ということに気づいたのです。そうでなければ、こうは書けません。
以前のテキストでも触れたように、問題なのは、うぬぼれている自分に、とんでもなく高慢チキになっている自分 に ”気づけない” という点なのです。
まさか、謙虚で立派とは言えないまでも、ちゃんとした社会人である自分が ”うぬぼれている” だなんて思いもしないのです。
起きているのに、眠っているだなんて、普通は受け入れることができないのです。
大いなる仕事、大いなる成果 ~ある方の具体例から~
なぜでしょうか?
何度でも繰り返しますが、それは自分だと思っている自分に完全に眠ってしまっているからです。
起きていると思っているけど、実は眠っている。というのが、ここで繰り広げられていることです。
このことに気づける時点で、もういわゆる人間から卒業しているのです。
それは、目覚めです。
なぜなら、今まで眠っていたことに気づいているのなら、その人はもう起きているからです。
☆時間が省略される
お便りの中で、この方は、「その為に私がどれ程苦しんだか」 と書かれています。なるほど、確かにそれはこの方が仰るとおりですが、それでも、私からすると、「速いな」という印象なのです。何度も触れていますが、この方のお便りのような理解が本当にわからずに、いわゆる死んでいく人がほとんど全てなのです。いわゆる探求者も含めて。
一生かかっても到達できない所に、これだけ早く到達出来てしまう、というのは、驚くしかありません。エベレストに何週間もかけて登るのと、ほんの数分で登ってしまう、という違いです。
これまた何度も触れていますが、本人は自分自身の速さには、大抵気づけません。それが、当たり前だと思っています。それは、飛行機に乗っている時、自分が早いスピードで進んでいる、とは感じないのと一緒なのです。いつの間にか、その超特急の乗り物に乗っているわけです。
☆あっという間に飛躍する理由とは?
では、どうしてこの方はそんなにも素早く進歩してしまったのでしょうか?この方だけでなく、ここで紹介した方々が、なぜそれほど超速で進歩しているのか?
問題は、そこではないでしょうか。
これは、これを読む人の中には、受け入れがたい内容かもしれません。
耳が痛いことかもしれません。
私自身が観察して来た限りで言えば、その一つの要因が、素直である、ということです。
自分自身がこれは間違いない、と感じたものに対して、いかに心を開いて受け入れられるか?抵抗せず、それを受け入れられるか?という素直さが進む上で、非常に大きなウェイトを占めているようです。
観察して来た限り、この素直さの強弱で、進歩のスピードは変わってくるようです。
ここで矛盾するようですが、実は誰でも素直なのです。
ですので、ここでのポイントは、”何に対して” 素直なのか?
というところなのです。
自分の動物的な欲望に素直な人もいます。
そして、今回、ご紹介した方のように、自分自身にとって間違いのないもの、真実に対して素直になれる方もいます。
ですから、ここでの結論は、素直さと同様、やはりその人がどれだけ準備できているか?それまで、どれだけ成長してきているか?という所にかかってきます。
真実を真剣に知りたいと思う人は、真実に対して心を開き、それ相応の準備をすることになるのです。
こういったわけで、もしあなたが自分が思う通りの成長が出来ていないんじゃないか、と訝るのでしたら、私は本当の事が心底知りたいんだろうか?と問いかけて見て下さい。
それは、必ず答えを返してくれます。
あなたがどんな動機で、この夢という人生を観ているのか?
それがほんの少しでもわかるようになります。
☆バーナデッド・ロバーツがかけたプロセスを飛ばす
今回、私たちはある方からのお便りを通して、飛躍の鍵となる二つのポイントを確認できました。再度、繰り返しますが、この方が理解されたことは、バーナデッド・ロバーツが散々プロセスを通り抜けたあげく、やっとわかったことなのです。何十年もかけて、やっとのことでわかったことなのです。
特筆すべき点は、それをそのような気の遠くなるようなプロセスなしに、この方は理解してしまった、ということなのです。もちろん、この方はこの方なりにずいぶん苦しい想いをされてきたことはわかります。しかし、実際はもっとすさまじいものになっていても、なんらおかしくはないのです。
おわかりになりますでしょうか?
これが、時間が省略している、ということなのです。
今回のお便りもまた、私たちに大きなことを教えて下さいました。
このお便りもまた、、力に溢れているため、あなたがこれを読めば、しかるべき働きをしはじめます。それは、そのようにできているのです。
本当に、ありがとうございました!
※尚、このテキストは、ご本人の了解なくあげてしまっていますので、問題がありましたら、すぐに削除させていただきます。ご了承下さいませ。
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- ラメッシ・バルセカール, バーナデッド・ロバーツ