ロウソクは、それ自体で火をともすことは出来ないからです。
ニサルガダッタ・マハラジが言っているように。
誰かが、何かが、何者かがロウソクに火をつけなければ、ロウソクは燃えることは出来ません。
同様に、個人であることが偽りであることを発見するために、個人に出来ることは、何もないのです。
言ってみれば、自分だと思っている自分が嘘だ、と気づくことは、自分には出来ないのです！！！！
なんという冗談でしょうか！！？？
個人という夢を終わらせるために、個人に出来ることは何もありません。
気づきの炎が個人に触れない限り、個人は夢の中でずっと夢を見続けていくのです。
私が、精霊の訪問というとき、それは気づきの炎を指しています。
その気づきの炎にともされて初めて、個人、つまりエゴは幻想であることに
気づけるのです。
それまでは、どんな修行をしようが、つまりヨガをやろうが、座禅を組もうが、
瞑想しようが、マントラを唱えようが、経文を唱えようが、何をしようが、個人のままでそれをやり続けていても、何も起きないのは、そういう理由からなのです。
なぜなら、それは個人がやっているからです。
ロウソクは、それ自体では火をともすことはできないのです。
で、あなたはこう思うかもしれません。
「私は、気づきの炎に接触したのだろうか？私に、精霊はやって来たのだろうか？そうでないなら、絶望的だ」と。
しかし、あなたはこのサイトにやって来て、このメッセージを読んでいる、という事実をお忘れです。
この文章に出逢う、ということがすでに、あなたにとっての精霊の訪問なのです。もちろん、あなたはすぐにこれを却下するかもしれません。なぜって、これは全然精霊チックじゃないから。単なる一個人が、載せている文章に過ぎない、と。
けれど、あなたがこれを疑おうが疑うまいが、これは既に確立された出来事です。疑ってしまうのなら、遅らせるだけで、素直であるなら、超スピードで成長するだけです。
どちらにせよ、この精霊の訪問が呼び水となって、あなたはこれからもその訪問を受けます。気づきの炎に照らされて、自分自身が個人でないこと、自分が自分だと思っている自分を演じているに過ぎない、という体験を通過していくことになります。
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