☆仏陀の例

仏陀について、よく語られる有名な話があります。

仏陀は、ある国の王子であらゆる富をもっていたそうです。
衣食住には何の問題もなく、眠りにつくときには、隣に美しい女性もいたそうです。
彼は王子でしたから、ゆくゆく王の地位を引き継ぐことになっていたのでしょう。
全ては、約束されていたのです。
けれども、彼は、その全てを捨てて、出て行ってしまったそうです。

彼は、本当のことを知りたかったのでしょう。
彼は、抽象に向けて歩き始めてしまったのです。

王になって、国を統治していくのは、素晴らしい仕事です。
それを拒む人がいるのでしょうか?
王になりたくてもなれない人は、数え切れないくらいいるというのに…。

それでも、彼は約束された全てを捨てて出て行ってしまったというのです。

(つづく…)