悟りとあなたとの距離　9　～それを尋ねているのは、”誰”なのか？～

☆それを尋ねているのは、”誰”なのか？

けれども、面白いことに、私もニサルガダッタ・マハラジやラマナ・マハルシと同じことしかいえないのです。

もちろん、あとどれくらいです。と伝えられれば、それに越したことはありません。

私がお伝えできるのは、今自分がいる位置だけです。

そして、「あと何をすればいいのか？」と尋ねている人は、誰なのか？
それを見出すだけなのです。そんなに不安がっている人は、一体誰なのか？
それこそが、問題なのですから。

☆この世界に、悟りや自由というものはない

悟りや自由というものの本質は、この世界の中には、ありません。
意識の中には、それはありません。
私が経験してわかったことは、このようなことです。

あと、何をすればいいか？どれくらいで、たどり着けるか？

というのは、つまり意識の中での達成要件を意味していて、
悟りや自由は、それを超えているのですから、わかるはずもないのです。
物差しが通用しないところに、物差しを適用しようとしていることが、苦悩と葛藤の原因なのです。
（つづく…）

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