さて、今回は、私たちが故郷へ還るプロセスの中で、個人にどのようなことが起こってくるのかをみていきます。

タイトルには、”症状” というような単語を使いましたが、あまりふさわしいものではないような気がするかもしれません。症状という単語が連想するものは、病気です。それは、病んでいる事につながり、それが重症化すれば、行きつく先は、肉体の死です。

ただ、これはある意味、非常に的を得ていて、個人が故郷に還る旅に出始めると、待っているのは、病気以上の苦しみがほぼ全てです。そして、その行き着く先は、個人の死です。

これから取り上げる各症状は、往々にして個人に起こってくることです。
プロセスを始めた者に共通して多く見られる症状を見てみます。

今回は、非常に多くの方に見られる仕事を失うことについてです。

【起こる事】
・勤めていた職場をやめることになる。
・どんなに居心地のいい職場でもやめることになる。
・やりがいのある仕事でも、突如やめてしまうことになる。
・やめるのは、解雇や辞職など様々な様態をなす。
・どれだけ勤続年数があろうが、あっけなくやめることになる。
・仕事をやめた後、働けない。
・仕事を転々とするようになる。転々とするのが、常態となる。

【特徴】
どんなによい場所、よい仕事だと思っていても、そこを去る事になります。
それは、人によっては、非常につらい別れとなります。

また、仕事を辞める事が自然な流れなのに、生活のためや何らかの理由により、そこにしがみつくと、苦しみはより一層増していきます。仕事だけではなく、家庭環境など様々な災難がふりかかるようになります。これは、あなたが必死でしがみついているその手を振りほどくために、起こる事です。執着すればするほど、苦しみは大きくなっていきます。

精霊の働きに敏感であれば、去る時期がすぐにわかるようになってきます。
職場の中で、仕事中や生活の中で、「そろそろ、時間ですよ」という何気ないシグナル
が点滅している事に気がつきます。

逆に言えば、そのシグナルに気がつかないと、より大きなシグナルとなって、
あなたの前に現れるようになります。それが、突然の解雇や部署移動、
仕事内容の突然の変更、突然入ってきた新人、上司などの人的変化によるストレス
の増大などなど、様々な要因によって、あなたを環境から蹴りだしていきます。

また、仕事を辞めた後、働けなくなることが非常に多いのも特徴です。
今までなら、もし仕事を辞めても、その後、仕事を探して何とか働き口を見つける
ことができたかもしれません。しかしながら、段々と働けなくなっていきます。

もし次の働き口を見つけても、すぐに「ここは、間違っているところだ。いるべき場所ではない。」という感覚が非常に強くなったりして、また辞めてしまうことになることも多いのです。

はっきりしていることは、かつてあったあの感覚が失われてしまっている、という事です。あの感覚とは、組織(それがどんなものであるにせよ)の中で仕事をする、仕事ができる、という今までなら当たり前の感覚です。

それがものの見事になくなっていることに、当人は気づきます。
どこを探しても、あの感覚が出てこないのです。

その結果、あの感覚をよみがえらせようとしたり、もっと自分にふさわしい仕事があるはずだと、職場を転々と放浪することになることに繋がります。

これは、非常に多くの方が通り抜けるプロセスとなります。

(つづく…)

【レベル】:ゴールドクラス~ユニティクラス