☆憎しみにかられている

目覚めが起きない場合、その人が、実はかなり根深い怒りや憎しみを抱えていることもよくあることです。

怒りや憎しみというのは、相手、対象があってのことです。

相手や対象がないのであれば、怒りも憎しみもへったくれもありません。

よって、怒りや憎しみに支配されている人は、

「あいつが悪い。俺は悪くない」

という、被害者、犠牲者になっている、ということです。
いつの間にか、そうなってしまっているのです。

神が被害者であるわけがありません。

よって、いかにとち狂った生き方をしているか、非常にはっきりとわかります。

これは、本当にささいなことをきっかけに始まります。
この病は、本当にささいなことから始まり、あなたにつけこんでいき、取り込んでしまうのです。

被害者になっていることで、どうして目覚めが起きるのでしょうか?
被害者が目覚めるわけがありません。

そんなことは、説明されないまでもわかるはずです。
もし、説明されなければわからないようであれば、あなたは重度の病にかかっています。もちろん、それは簡単に治ります。ですが、治ろうと決意しなければ、ずっとその状態のままです。

根深い怒りや憎しみにかられている時、その人は、素直でしょうか?
純粋でしょうか?赤子のような純粋さを保っているでしょうか?

これまた、答えははっきりと出ます。

憎しみと怒りに支配されている被害者は、常に

「だって、あいつが…」

と言います。「だって」 「でも」

というわけです。

これで、どうして素直になれるのでしょうか?

おわかりですね。

怒りや憎しみを携えている限り、人生は悲しみで支配されています。

なぜこうなるかといえば、分離してしまったからです。

神から離れ、バラバラになった事で、自分で全部対処しなければいけなくなったからです。そして、相手もまた全部自分で対処する人であり、そこに繋がりはなく、相手を敵として見なさざるを得なくなってしまった結果、相手を憎み、相手に怒りを持ち続ける、このような事態に繋がったのです。

おわかりでしょうか?

ここで見てきた実現しない理由は、ほんの一例です。

しかし、原因ははっきりとしているのです。

あなたが、自分が誰なのか?
まずは、それを思い出せていないのです。

(つづく…)