前回、私たちは守る事についてみてきました。

しかし、ここは要注意ポイントです。

私たちが守る、というとき、
私たちが

生活のために、生活をしていくために、生活を守っていくために、

というとき、一体、何を想定しているのでしょうか?

そうです。
私たちが、”守る” というとき、私たちが想定していることの一つは、体です。
私たちは、自分を肉体と同一視しています。

ですので、肉体を守るために、戦う必要が生まれます。
繰り返しますが、守るという必要性は、つまり、攻撃する必要性を必然的に伴います。
守備のない攻撃はありません。
同様に、攻撃のない守備など、存在しないのです。

そこで、私たちは肉体を守るために、攻撃するのです。

全部、肉体です。

こういうわけで、私たちは徹頭徹尾、自分自身が体ではないのだから、自分自身を体だと決して思ってはいけない、と言われているのです。

私たちが肉体でなければ、私たちが傷つけられるような存在でない事を知れば、もう守る必要性がなくなります。その必要性がなくなれば、攻撃する必要性も同時になくなるのです。

このレベルが、つまり、たとえばかぐや姫における天の存在のレベルです。

そうです。
つまり、攻撃と守備は同じものですので、一方の必要性が消え去れば、同時にもう一方の側の必要性も消え去ってしまうのです。

このような理由だからこそ、本当のあなたを知りなさい、と言われ続けているのです。本当に耳を傾ける人は、実はほとんどいませんが。

しかし、このようにしてみれば、その必要性が痛いほどわかるのではないでしょうか。

私たちがマスターしなければならない事は、自分自身を肉体と同一視することが終わる事、それはすなわち、本当の自分自身を見いだすことです。

これは、もちろん、簡単に達成される事ではなく、当たり前のように一生かかっても成し遂げられないレベルです。

プンジャジは、だから「気が遠くなるほど転生してやっとこのレベルに辿り着けるのだ」というようなことを言ってましたが、このサイトになぜかめぐり合い、書かれている文章に惹きつけられるあなたは、もうすぐ近くに来ている、ということです。

あなたは、もう月に、つまり故郷に帰ることをどこかで決断しています。
あなたは、もう分離という幻想から去る事をどこかで決断しています。

繰り返しますが、この映画は、それを端的に教えてくれているのです。

(つづく…)

【レベル】:クリアクラス~ユニティクラス