・ちょっとした試みから始める

さて、あなたがいかに分離した個人ではなく、実は全体なのか?
それについて、ちょっとしたことを試みてみましょう。

あなたは今、自分が人間であると思い込んでいます。
そして、その証明は、体があって、名前があるからです。

たとえば、あなたが日本で生まれ育ち、住んでいる所が東京であれば、自分が東京にいて、日本にいることを当然として生きるはずです。

そこで、自分自身の目からフォーカスをずらして、頭上から見てみてください。
5メートル頭上から見たあなたは、やはりあなたでしょう。

では、50メートル頭上から見たあなたは、どうなっているでしょうか?
もし繁華街にいるとすると、その他大勢の中の一人になりませんか?

自分を見つけ出すのが、ちょっと難しくなるかもしれません。

さらに、1キロ頭上から、自分を眺めてみてください。
そこにあなたはいるでしょうか?
見えるのは、街並みや川や海といった地形ではないしょうか?
あなたが、そこにいることを確認できますか?

もう米粒ほどで、輪郭すらはっきりわからなくなるのではないでしょうか?

あなたは、そこにいますか?
そこにいることを確認できますか?

さらに、10キロ頭上から、自分を眺めてみてください。

あなたは、そこに自分を見つけられますか?
10キロ頭上から見た場合、あなたはそれでも

「私は、そこにいるんだ!」と主張できますか?

そのことを同じ10キロ頭上であなたの隣にいる友人に説明する場合、
どんな説明をしますか?

あなたは、重要でしょうか?

(つづく…)