世界というのは、私たちが追い掛け回す必要があるものなのでしょうか?

世界の動きを見てみれば、私たちがやっていることは、常に世界を追い掛け回し、世界を探索していることがわかります。

例えば、私たちが大好きな科学の分野では、それはいわば常識です。

科学は、宇宙を探索します。
星に向けてロケットを飛ばして、探索・調査、探索・調査ということを行い続けています。

けれど、私たちがそんなに必死こいて監視したり、探し回っているにも関わらず、ある日、ある時、突然隕石が降ってきたりします。

「あれ?なんでだろ」

調査、調査だ!!

科学は、地球をすみずみまで探索するのが好きなようです。
地面を掘って掘って、いろんな地質を調査し、分析しているようです。

今や地球の周りには、沢山の人工衛星があります。人工衛星によって、地形や天気などあらゆるものを観測出来たりするようになったようです。人類は何百年前よりもずっと地球について詳しくなりました。地球に何が起きているのかをグローバルに監視できているようです。

けれど、ある日、ある時、知らない間に、突然地面に大穴があいたりします。

「あれ?なんでだろ」

調査、調査だ!!

私が観察してわかったことは、科学だけではなく、人間が行うすべてのことは、基本的にリアクションなのだ、ということです。

人間は、反応しかできません。

過去に起こったことにしか、すがれないのです。

はっきり言って、人間が重要だと見なしているものすべては、過去なのです。

しかし、過去とは何でしょうか?

過去とは、時間がないと成り立ちません。

では、時間が実在するものではなく幻想であるのなら、偽りであるのなら、私たちが信じ切っているものの答えが、簡単に導き出せます。

けれど、何度も言いますが、間違ったエゴは、これを好みません。
事実は、好かれないのです。
なぜなら、それがばれてしまったら、この幻想の劇が成り立たないからです。

さて。

このような世界ですが、私が既にそうであるもの、すなわち、私自身の本性を見出した後に起こったことは、非常に興味深いことです。

今では、私は、世界は追い掛け回すような代物ではないことを知っています。
世界は、いつも私の後を必死に追いかけてくるものであって、その逆ではないということが事実、わかりました。

これは、私にとって驚きでした。

以前、私は、このことについてうっすらした感覚になったことがありました。

そのたびに、私は、「何を馬鹿な事を。そんなはずはないはずだ」と自分に言い聞かせていました。

その後、このことを直接的にではないにしろ、ほとんど同じようなことを言っているメッセージを見て、「もしかすると、もしかしたら」と思ったものの、まだそのことに対する確信がなかったのです。

しかし、それが起こって以降、気づいてみると、それはすでに私にとって、事実となっていました。

これは、本当にびっくりすることです。

もしかすると、これについて、「私もわかっている」と言う方がいらっしゃるかもしれません。

けれど、たぶん違うでしょう。

私も以前はわかっていたからです。概念では。

これは、概念ではなくて、事実知っている状態なのです。

今では、死ぬことが一体、何なのだろうか?
という状態になっています。

つまり、

「私が死ぬことはないし、この体が死んだとしても、困るのは私ではない。困るのは、世界であって、私ではない」
という感覚が事実として、気づけば私とともに在るようになってしまっていました。

私は以前まで、概念として、このことを知っていましたが、事実生きるものとしてはわかりませんでした。

私は、何も概念のまま努力して、この事実にこの感覚に達したわけではありません。

直接見出した後、全ては自然に起こるべきものが起こった結果、このような状態に、自然になったのです。

驚きです!!

こういうわけで、私は何よりもまず、あなたが本当は誰なのか?自分だと思っている自分の偽りを見抜くことを、自分だと思っている自分を完了させることを勧めているのです。

まず、自分自身が何なのかを知らなければいけない、と私が言うのは、こういう理由からなのです。
いいですか?くどいですが、概念ではないですよ。
本や何やらで仕込んだ知識ではなく、直接知ることです

信じることではなくて、知ることなのです。

これは、何も私だけが言っているわけではないのです。

あらゆる時代のあらゆるマスターが言及しているのです。

あらゆるマスターは、いろんなことを言いますが、どのマスターに共通しているのは、このことなのです。そして、それをマスターできる存在というのは、とんでもなく少ないからなのです。

なぜなら、みな、自分だと思っている自分に忙しいからです。それが好きだからです。

自分だと思っている自分を完了させる仕事は、誰もが嫌がってやらないのです。
それがたとえ、スピリチュアルであろうがなんだろうが。

ギブアップの会の核心は、まさにここです。

誰もが取り掛かれない仕事をマスターしていくことを、私は奨励します。

この仕事に時間は適用されません。
ずっと変わらずに、そこに在りつづけます。

あなたの仕事は、それをマスターすることだけです。

【レベル】:クリアクラス~ユニティクラス