では、狭間にいる人たちは、いったいどうすればいいのでしょうか?

それが、一番の問題なのです。

狭間にいる人は、元の世界に戻りたくても、もう戻れず。だからといって、まだあいかわらず、”自分” が機能しています。どっちにも属していないので、普通であれば、気が狂ってしまいます。

そして、この狭間にいる間、何が起こるか?そして、その起こった事に対して、自分として何が出来るのか?というガイダンスがあまりに乏しいのです。それがなぜなのか?私には、よくわかりません。もっとも苦しい状態に対する道標となるような、よすがとなるようなものは、あまり見受けられません。

これだけほとんど触れられないのは、それだけの理由があってのことなのかもしれません。ただ、こういうことに触れ、わかるかぎりの材料を提供し、導きの手助けをしていく、というのが私の仕事のようですので、それには逆らえません。

そこで、狭間にいる間、どのように”しのいで”いけばいいのか?として、指針としてあげられるのは…

①:自ら仕事を立ち上げたほうがいい。
②:組織に関わらなければいけないのなら、完全に諦めて、そこに染まってしまえばいい。

というものです。

まず①の自ら仕事を立ち上げたほうがいい、というのは、その通りのものです。
理由は簡単で、この領域に入ってしまえば、他の方たちと異なるところで生き始めるので、組織やそういうものすべてが、非常に重く感じられるからです。

今まで感じたことのないような制限を感じ始めます。
今までそれほど苦痛でもなかったルールなどについて、吐き気をもよおすかもしれません。

人間関係そのものが重荷になるので、彼らから離れたほうがいいのです。
なので、一人で仕事をし始めたほうが非常に楽になるのです。

よく「会社を辞めて独立することは、責任は、すべて…」などという脅し文句を言われるのですが、それはまさしく脅しているだけで、臆病な存在が自分の恐怖を相手に押し付けているだけなのです。ですから、そういうことを言われても、それはその人の苦しみであって、私達の苦しみではない、ということです。

よくそういう脅しを真に受けてしまいがちですが、ここは非常に敏感になっておくべきところです。だからといって、彼らに、「それはお前の恐れで、そんなものを私に押し付けるな」と、言わないように。

彼らは動物で、自分が何を言われているのか、知りません。教えや気づきとは、ほぼ無縁で、攻撃されたかどうかだけなので、非常にヒステリックになるだけです。本当に本当に本当に非常に大変なのですが、ほおっておいてあげることです。彼らには、知る時期があって、それは私たちが介入していいものではありません。

こういう存在と四六時中付き合っていくのは、並大抵ではありません。前に書いたように、必要なエネルギーがあるわけで、それは維持のためのリソースではないのです。

この世界の中の組織で働くこと、ビジネスをしていくことが意味するのは、当人が二つの仕事を同時にこなしていく、ということを意味しているのです。

個人に眠ったままの状態であれば、つまりかつての人生では、一つの仕事で十分でした。しかしながら、目を覚まし、合一に向かい始めるという仕事が開始されるため、二つの仕事をしていかなければならないのです。

この合一という仕事は、定時がない仕事です。朝9時から17時半まで仕事をして、その後、残業する、というような区分のない、エンドレスに続く仕事なのです。なぜなら、合一、神の場というのは、時間を超えているからです。ただでさえ、定時で働く仕事でいっぱいいっぱいなのに、このエンドレスな仕事をし続けていかなくてはなりません。

よって、一日が終わり、家に帰ってくると、今までと全く違う疲労感に襲われます。というより、区切りがなくなってしまっているという疲労に襲われるのです。

この二つの仕事を同時にこなしていく、というのは、尋常ではありません。
そして、職場の誰も、そんなことを気にしていません。そして、その当人ですら、自分自身がどういう状態なのかに気づいていません。

まさか、自分が同時に二つの仕事をしているとは思っていないのです。

こういうわけで、エネルギーを無駄に消費していってしまうのです。
ですが、合一するという目的が優先されるため、つまりそちらのリソースが優先されるために、エネルギーの不足に陥ることにつながるようであれば、あっけなくその職場を離れることが起こされるわけです。

よって、一人で仕事をし始めたほうがいい、というわけです。
今、会社や何やらで働いているのなら、今のうちに、一人でできる仕事にあたりをつけておいたり、必要なスキルを得ておくことをお勧めします。

これは後々、大いに助けになることは間違いありません。

(つづく…)

【レベル】:ゴールドクラス~ユニティクラス