・存在感覚の絶対性

逆に、アリを見てください。

アリは、あなたよりずっと小さいはずです。

だからといって、アリを見たとき、あなたの存在感覚が今よりずっと大きくなりましたか?

私の経験から言えば、大きくなることもなければ、小さくなることもありませんでした。

いつもいつも、そこには変わることのない、生きている、存在しているという感覚があるだけではないでしょうか?

恐怖や、畏敬という感情は起こるかもしれません。
けれども、その背後にある存在しているという感覚に変化はありません。

月を前にしても、太陽を前にしても、どんなに大きなものを目の前にしても、逆に、どんなに小さく、極小のものを目の前にしても、これは変わりません。

大きくなったり、小さくなったりしないというのは、なぜでしょうか?

なぜこれらを知覚しても、私の感覚はぶれないのでしょう?
なぜ、大きくなりもせず、小さくなりもしないのでしょうか?

それらが優先されるより、100%知覚している自分という感覚が優先されるのです。

なぜ、そうなのでしょうか?

(つづく…)