自分だけが傷ついているのです。
このたとえを読んで、当時私が一番最初に浮かんだ感想は、
「困ったな…。どうしよう」
でした。
当時、目覚めたといっても、目覚めを通り抜けただけの段階でしたので、することで解決できると思っていたのです。
ですので、困ってしまったのですね。
どんなに瞑想しようが、いろんな方法論を試そうが、いきなりトータルな認識には達する事は出来ない。それを突きつけられてしまい、途方に暮れていました。
けれども、ここで言っている事は、そこに到達出来ない、ということではありません。機が熟せば、そこに到達している、ということなのです。
これは、今ではすごくわかるのです。
あらゆる経験を積み重ねていくと、いつの間にか、200センチになっているのです。それは、毎日自分の背丈が、1センチ伸びた、2センチ伸びた、という風にじかにわかることはなくて、気づけば、周りから、「背、伸びたねー」と言われるのと一緒なのです。
ですので、道はちゃんとあります。
ただ、とてつもなくゆっくりな成長もあれば、どんどんと成長していくプログラムがあるだけなのです。
そして、少なくとも私とゆかりのある方々は、どんどんと成長していきたいと願う方々なのです。それで、成長したいのに、なぜ出来ていないのか?と疑心暗鬼になったり、自己嫌悪になったりするわけです。これは全て、その原因に気づいていないからです。
さて。
では、なぜ成長したいのに、できないのか?
そこで、その阻害要因についてみていく前に、実現が早い人とはどんな人なのか?それを先に見ていきます。
私がこれまで会ってきた中で、とんでもなく早く成長してしまう方々がいらっしゃいました。そして、これからもそういう方々に出会います。
そして、このような方々には、必ず共通している特徴がある、ということに気づきました。彼らは、ある特徴を共通して携えているのです。
(つづく…)